全日本鍼灸学会雑誌
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国際部報告
第2回 Hwa To国際東西醫学結合シンポジウム報告
渡邊 裕
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2007 年 57 巻 2 号 p. 167-171

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抄録

2006年9月オランダのアムステルダムで行われたHwa To (華陀) 国際中醫大学主催の第2回国際東西醫學結合シンポジウムに出席した。参加者は19カ国から約200人あり、日本からは清野・渡邊の2名が招待講演3題を発表した。発表の大半 (56題) は45分のLectureの形で、他にワークショップ11題があり、ポスターセッションや短時間の一般口演はなかった。抄録の作成が遅れて、演題と演者以外は知ることができず、会場では全体像を把握できなかったが、プログラムを一見した所でも興味ある演題が多く見られた。発表の用語は大部分英語 (一部オランダ語) で、WFASの会で多く見られる「中国語の発表に続けて同じことを通訳する」ための時間の無駄は2題だけだったようである。会場の雰囲気や大会長Rangkuti教授の名刺の肩書などから、ヨーロッパ鍼灸界でWFAS離れが始まっているという印象を受けた。

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