抄録
目的】鍼灸による 「美」 がここ数年話題になっている。 しかしながら、 東洋思想を根幹とした、 本質的な 「美」 については論じられていない。 そこで東洋の思想哲学より 「美」 に対する概念を考察し、 鍼灸美容教育の構築に還元する。
【方法】 「美」 意識を医書 『黄帝内経』 や哲学書 『論語』 『淮南子』 等々より検討した。
【結果】内部(徳・善)と外部の調和(形神の合一)に 「美」 を保つポイントがある。 このことが書誌学上において、 「美」 意識の代名詞となる考え方として深く潜んでいた。
【結論】古典書にみる共通した内外表裏の関係により、 内面(徳・善)の変革こそが外表の 「美」 を創出する。 即ち、 本来の 「美」 とは心(内)身(外)にみえる内なる輝きにこ
そ 「美の実像」 (人間力の内実)があることが示唆された。