2023 年 73 巻 1 号 p. 27-33
【目的】1年間の大学サッカー部におけるトレーナー活動について、 スポーツ外傷・障害を有しアスレティックリハビリテーション (以下、 アスリハ) を施行された選手に対する鍼治療を中心に報告することを目的とした。 【方法】2019年4月から2020年3月までの期間、 鍼灸師と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー (JSPO-AT) の資格を持つトレーナーが活動を行った。 対象は大学サッカー部に所属する男性選手28名とした。 トレーナー活動の具体的な内容は、 (1)アスリハ、 (2)鍼治療、 (3)試合対応とした。 実際に行ったトレーナー活動について、 トレーナー活動日数、 アスリハ・鍼治療実施人数、 症例別のアスリハ・鍼治療実施回数、 鍼治療の内訳を後ろ向きに集計した。 【結果】トレーナー活動日数は63日であった。 内訳はアスリハ48日、 試合対応15日であった。 アスリハは延べ101名、 鍼治療は延べ33名に行った。 鍼治療を行った延べ人数 (33名) は、 アスリハを行った延べ人数 (101名) の32.7%だった。 鍼治療を行った症例は、 アスリハを受けた23症例のうち47.8% (11件) だった。 鍼治療を受けた11症例の部位はすべて下肢だった。 うち9症例が外傷、 2症例が障害だった。 【考察・結語】本研究ではトレーナーが鍼治療を提案しても、 選手が希望しないために行わない場合もあった。 このことが鍼治療を行った人数に影響を及ぼしたと考えられる。 1年間サッカーチームにおいてスポーツ外傷・障害に対する鍼治療を行った結果、 下肢の外傷の症例の割合が多かった。