抄録
著者らは, 六部定位の電気伝導度と良導絡12経の各代表測定点および左右の六部定位間の電気伝導度の相関性を, 来院患者30例 (左右の六部定位では100例) について, 自記ノイロメーターを用いて測定し, それぞれ両者の相関々係を, 左右両側にわたる合計30穴について検討した。 その結果は, 六部定位と12良導絡の各定点に関しては, 特定の良導絡上に比較的高い相関を示す場合が多く, また左右の六部定位間の電気伝導度の相関については, 一般に12良導絡の場合より高い相関を示すが, 特に同名の穴の場合が相関が高く, しかもそれぞれの相関係数の値は寸, 関, 尺の順に低下する傾向が認められる。