全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
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自律神経機能検査を指標とした鍼の治効について
白畠 庸
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1982 年 31 巻 4 号 p. 350-354

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抄録
いわゆる「自律神経失調症」に対して, 鍼が効果をあげることは周知であるが, それを客観的に証明するため, この研究に取り組んだ次第である。
方法
CMI阿部変法テストにより, 自律神経失調傾向にある成人男子6名, 女子4名に対しケストナーテスト, ならびにデルモグラフィー反応テストを行った結果, いずれも陽性を示したので皮膚鍼, 置鍼を1か月間施した後, 前記のテストを行った。
結果および結論
結果は, CMIテストにおいて98%の信頼度を表した上, ケストナーテストとデルモグラフィー反応テストでは, いずれも正常反応を示した。したがって鍼がこの種, 症状に対してきわめて高い治療効果をあげ得ることが立証された。
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