抄録
健康成人10名を椅子坐位とし, 右風池穴に5種類の刺鍼手技をそれぞれ1分間施し, ポリグラフで瞬時心拍数及び手指脈波高を観察した。データを推計処理した結果各手技間に微妙な差を認めた。雀啄術及び置鍼術は刺激後の早い時期に有意な心拍数減少を示した。脈波高は刺激中有意に減少し, 刺激後有意な増大に転じた。特に置鍼術の脈波高増大は長く続いた。細指術は心拍数が刺激中有意に増加した。接触鍼は脈波高が刺激後有意な増大を示さなかった。押手のみの場合は刺激中から刺激後に及ぶ有意な心拍数減少をみたが, その幅はやや小さい。脈波高は有意な減少を示さなかった。