抄録
小児気管支喘息患者を対象に, 中谷の良導絡測定法を用いて良導絡興抑頻度パターンより患児の鍼灸医学的特牲を観察するために, 推計学的な検討を加えた。その結果, 男女間や測定月間では有意な差はなく, 各年齢層においては特性のあるパターンがみられた。小学生患児においてはアレルギー性疾患家族歴, IgE値, アトピー性皮膚炎の有無では差はなく, 発作の有無や重症度では若干の差を認めた。同年齢のほぼ同じ条件で測定された, いわゆる健康小児との比較においては, 多くの良導絡に有意差が認められたが, なかでも, F3 (腎経と相似) の抑制の頻度が最も多かったことに我々は注目している。今後, 臨床面に応用しながら, その経過を観察していきたいと考える。