全日本鍼灸学会雑誌
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低出力レーザーの刺激条件の違いによる創傷治癒への影響についての実験的検討 (第1報)
田和 宗徳篠原 昭二北出 利勝甲田 久士呉 志宏清下 悦源鈴山 博司咲田 雅一
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キーワード: レーザー, 低出力, 創傷治癒
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1989 年 39 巻 2 号 p. 256-261

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抄録
He-Neレーザーを用い, ラットの創傷治癒に及ぼす効果を基礎的に検討した。
ウイスター系ラットの背部皮下に20mmの円形欠損創を作製し, He-Neレーザー照射を行った。無刺激コントロール群, 4J照射群, 10J照射群の3群に分けてまず, 至適照射熱量を求める実験を行った結果, 4J照射群で最も創傷治癒の促進効果が見られた。次に4J照射を用いて至適照射期間を求める実験を行った。無刺激コントロール群, 隔日照射群, 早期照射群, 4日おき照射群を設けて検討した結果, 4J隔日照射群に有意の創収縮効果が見られた。以上の結果より, 今回の実験において, 4J隔日照射が至適な照射条件であることが示唆された。
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