全日本鍼灸学会雑誌
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肩甲部・手部の経穴に関する標準部位の研究
蒲牟田 春美木下 晴都
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1989 年 39 巻 3 号 p. 318-325

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抄録
肩甲部と手部の経穴部位を年代順に古い文献を対象に研究し, 次の結果を得た。この研究部位では古典記載の基準尺度を必要としなかったが, 臑会から肩甲骨下角までの距離を身長から換算し, 6.6寸の臨床尺度を設定した。肩甲部では天宗を除いて, 巨骨, 天〓, 秉風, 曲垣, 肩井は解剖的に部位を定めることができた。手部では骨の隆起や膨隆, 関節等があって解剖的に部位を定められた。その陰経では肺経2穴, 心包経2穴, 心経2穴, 陽経では大腸経4穴, 三焦経3穴, 小腸経4穴が定まり, そのうち指先の井穴は爪潜入縁の角から中指同身寸の1/10隔った上方に決定できた。
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