全日本鍼灸学会雑誌
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鍼灸刺激とストレスタンパク質との関連
小林 和子
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1989 年 39 巻 3 号 p. 338-341

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抄録

ラット臀部に施灸することにより, 皮下では45℃, 筋層内では40℃で15分間加温を維持した。施灸直後, 3時間経過後および24時間経過後に, 各々ラットを処理し, 腎部筋肉を摘出, ホモジナイズおよび遠心分離し, タンパク質を抽出した。このタンパク質の二次元電気泳動を行い, 非施灸対照ラットの場合と比較すると, 施灸後3時間経過した後に処理したラットにおいて熱ショックタンパク質 (hsp70およびhsp71) が検出された。施灸直後および24時間経過後のラットでは, hsp71は検出されたが, hsp70は認められなかった。hsp71は非施灸対照ラットでも認められた。

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