全日本鍼灸学会雑誌
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足部陽経の経穴に関する標準部位の研究
小渡 良博星野 ローザ和美木下 晴都
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1989 年 39 巻 3 号 p. 332-337

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抄録

足部陽経の経穴部位を研究した。その基準尺度として外果から床面までの垂直距離は「霊枢」骨度篇に示されていないため, 内果から床面までの3寸を対象に実測値をもとめ, これから換算すると, 2.5寸の変換尺度が定まった。「甲乙経」では内庭から解谿までを取穴上6.5寸としており, これを臨床尺度とした。胃経の内庭は解剖学的に定め, 解谿谷との間に, 衝陽と陥谷を比例配分した。〓兌は解剖的に定めた。胆経の足臨泣, 地五会, 侠谿, 足竅陰は解剖学的に決定した。膀胱経の僕参, 申脈, 金門は外果から床面までの2.5寸で比例配分し, 京骨, 東骨, 足通谷, 至陰は解剖的に表示した。

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