抄録
腎兪穴刺鍼が腎機能に及ぼす影響を phenol-sulfonphthalein (PSP) 排泄試験を指標に検討した。健康成人男子13名を対象とし, 対照群と腎兪穴刺鍼群の2群におけるPSP排泄率と尿量について比較検討した。PSP排泄率は, 腎兪穴刺鍼群では対照群に比べ15分値で有意(P<0.02)に排泄率の増加が認められた。尿量は, 対照群に比べ腎兪穴刺鍼群は増加傾向を示したが有意差は認められなかった。
腎兪穴の鍼刺激は近位尿細管の排泄機能を促進させることを示している。また, PSP排泄率は腎血漿流量 (RPF) との相関性があることから, 腎兪穴刺鍼のRPFへの影響が示唆された。