抄録
我々は鍼灸臨床において診察点および治療点として汎用されている圧痛の臨床的意義を明らかにするため腰痛患者と健常者の腰下肢の圧痛出現率を調べ, 腰痛患者は健常者に比して圧痛が有意に多く出現し, かつ著明な圧痛が多いことをすでに明らかにした。
今回は腰痛患者を対象に, 神経学的検査 (アキレス腱反射, 膝蓋腱反射, 下肢知覚検査) を指標にした神経学的検査異常群と正常群との間の圧痛出現率の相違について検討した。
その結果, 下肢知覚・深部反射低下群において腰椎棘突起直傍部, 梨状筋部, 下肢の腰仙骨神経後枝, 坐骨神経の走行に一致して圧痛が有意に多く出現した。