抄録
前脛骨筋腱末端をプッシュプルゲージに連結して等尺性単収縮張力を測定し, 筋直接電気刺激負荷 (1, 10, 20, 30, 50Hz) による張力減少状態を調べ, さらにそれに対する置鍼の影響を検討した。各負荷後に張力減少が起り, 減少の程度は刺激が高頻度ほど大きかった。30Hzの電気刺激負荷後に10分間置鍼すると張力減少は有意に軽減し, かつ回復が促進された。負荷後に血管結紮すると張力減少の増強傾向がみられたが, 結紮後に置鍼を加えると初期の張力減少が軽減した。上位神経を切断しても置鍼の効果は出現した。この結果から, 置鍼により負荷後の張力減少が軽減するが, その作用には軸索反射等の末梢機序による血管拡張が関与していることが示唆された。