全日本鍼灸学会雑誌
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東洋医学における脈診の臨床実用化に関する研究
岡田 勝
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キーワード: 脈診,
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1998 年 48 巻 2 号 p. 141-148

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抄録
東洋医学における脈診 (六部定位診、脈状診) は、左右の寸、関、尺部に浮、中、沈の三段階に圧力を加え、各々の脈拍波を指頭で観察し、臓腑経絡の病証 (虚実) 及び症候診断法として重要視されている。これを基に鍼灸治療を施し、その結果かなりの治療効果をあげていることは周知の事実である。しかしながら、脈診の客観化についての報告は少なく、脈診法による臓腑経絡診断、症候診断についての研究はほとんどみあたらない。脈診を客観化するためには明瞭な脈波図形を得ることが重要であると考え、素子並び脈波計の研究 (製作) を行い、基線の変動がなく、再現性があり、良好な感度と分解能をもつ空気伝導形トランスジューサーを用いた脈波計を開発した。その結果、脈波図形と脈診がよく対応し、浮脈では寸・関・尺に至るほど脈波が先鋭になり、かつ尺部に至るほどこまかい脈動が現れるようになることがわかった。同一部分での浮脈の特性は、寸部での浮脈の場合に先鋭な脈波が表れ、この傾向は関、尺に於いても同様であった。
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