全日本鍼灸学会雑誌
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48 巻 , 2 号
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  • 田中 秀明, 西條 一止
    1998 年 48 巻 2 号 p. 105-119
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    直立位から体前屈し直立位へ戻る問の腰部脊柱起立筋部の最高RMS筋電図活動 (MREA) の左右差を検出したところ、健常者30名中20名は左右差20%未満 (左右対称被験者) 、10名は20%以上の左右差が認められた (左右非対称被験者) 。左右非対称被験者に対して左右いずれかの腰部脊柱起立筋部へ鍼刺激をおこなったところ鍼刺激直後に左右差が有意に縮小した (P=0.049) 。刺激側のMREAは刺激前後で一定の方向性のある変化はみいだせなかった。刺激反対側のMREAは刺激前高かった例では低くなり (P=0.037) 、低かった例では高まる (P=0.0185) という強い傾向が観察された。鍼治療は筋の機能的歪みを改善し共同筋協調を向上させることが示唆された。
  • 小林 聰, 野口 栄太郎, 大沢 秀雄, 佐藤 優子, 西條 一止
    1998 年 48 巻 2 号 p. 120-129
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    麻酔ラットについて後肢前脛骨筋部 (足三里穴相当部位) の鍼刺激による心拍数減少反応を観察し、その反射性機序について検討した。鍼刺激により心拍数減少反応は22回の試行に対し55%の割合で出現し、皮膚を分離した筋のみの刺激では20回の試行に対し70%の高率で出現した。鍼刺激による心拍数減少反応は大腿神経及び坐骨神経の切断により消失し、迷走神経切断には影響されず、交感神経心臓枝の切除により消失した。従って、鍼刺激による心拍数減少反応はおもに筋に分布する感覚神経を求心路、心臓に分布する交感神経を遠心路とする体性自律神経反射を基礎とした反応であることが明らかとなった。
  • 井上 基浩, 勝見 泰和, 川喜田 健司, 岡田 薫, 中村 辰三, 松本 勅
    1998 年 48 巻 2 号 p. 130-140
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    ラットの腰部への鍼刺激による坐骨神経の血流変化についてレーザードップラー法を用いて検討した。また、その機序を調べる目的で坐骨神経の電気刺激による坐骨神経血流の反応と、薬物投与の影響についても併せて検討した。その結果、鍼刺激時には増減さまざまな変化を認め、約半数において血圧の変化に同期した反応であった。しかし、半数においては血圧の変化と必ずしも一致しない反応を認めた。神経の電気刺激は測定側の同側と反対側で行ったが、同側では血圧の変化はみられず血流のみが増加した。この増加反応はアトロピンの投与によりやや減少した。反対側の刺激では血圧の変化と必ずしも一致しない反応を認めた。これらの結果から、鍼の刺激部位や方法によっては、血圧の変化を伴わない坐骨神経に対する血管拡張性の反応が得られる可能性が示唆された。
  • 岡田 勝
    1998 年 48 巻 2 号 p. 141-148
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    東洋医学における脈診 (六部定位診、脈状診) は、左右の寸、関、尺部に浮、中、沈の三段階に圧力を加え、各々の脈拍波を指頭で観察し、臓腑経絡の病証 (虚実) 及び症候診断法として重要視されている。これを基に鍼灸治療を施し、その結果かなりの治療効果をあげていることは周知の事実である。しかしながら、脈診の客観化についての報告は少なく、脈診法による臓腑経絡診断、症候診断についての研究はほとんどみあたらない。脈診を客観化するためには明瞭な脈波図形を得ることが重要であると考え、素子並び脈波計の研究 (製作) を行い、基線の変動がなく、再現性があり、良好な感度と分解能をもつ空気伝導形トランスジューサーを用いた脈波計を開発した。その結果、脈波図形と脈診がよく対応し、浮脈では寸・関・尺に至るほど脈波が先鋭になり、かつ尺部に至るほどこまかい脈動が現れるようになることがわかった。同一部分での浮脈の特性は、寸部での浮脈の場合に先鋭な脈波が表れ、この傾向は関、尺に於いても同様であった。
  • 長谷川 紀代子, 河井 正隆
    1998 年 48 巻 2 号 p. 149-161
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    【目的】鍼灸専門学校に入学した学生は、卒業に至る過程の中で、鍼灸師という職業人として社会化されていく。その過程中に、どのような意識で学習活動を行っているのであろうか。今回、筆者の1人 (河井) が実施した「鍼灸学科学生の意識調査」をもとに、「進路動揺」をキーワードとして再分析を行ったのでここに報告する。
    【方法】全国の鍼灸専門学校3年生、591名 (回収率82.0%) を対象に検討した。
    【結果】まず、3年間の就業年限の中で、進路動揺を「来した」学生は73名 (12.4%) 、「来さなかった」学生は450名 (76.7%) であった。結果の一部を以下に述べる。1.学習に対する動機づけは、進路動揺の有無にかかわらず、「臨床実習」であった。2.卒業後の希望進路では、「開業志向」に対し、「来した」学生は60.6%「来さなかった」学生は82.1%であった。
    【考察】1.「臨床実習」は、学生が学習活動を進める上で最も強い動機になりうる。2.進路動揺は、卒業後の希望進路にも影響を与える。
  • 中村 清
    1998 年 48 巻 2 号 p. 162-168
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 張 建華, 顧 洪川, 毛 根金, 魏 鴻煕, 厳 振国, 王 財源, 吉備 登, 高橋 研一
    1998 年 48 巻 2 号 p. 169-172
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    男女の遺体の体幹各部における同身寸法の長さを測定し、男女間の関係を分析した。その結果、前胸部の縦寸、上腹部の縦寸、肋下部の縦寸の1寸の長さにおいて著しい差異は認められなかった。しかし、下腹部の縦寸、胸脇部の縦寸と背腰部の横寸においては有意差がみられた。
    同性では、前胸部の縦寸と上腹部の縦寸の間の1寸の長さにはほとんど差異はなく、男性の肋下部の縦寸と両乳頭間の横寸の1寸の長さにも著しい差異はなかった。
  • 張 建華, 厳 振国, 顧 洪川, 毛 根金, 魏 鴻煕, 王 財源, 吉備 登, 高橋 研一
    1998 年 48 巻 2 号 p. 173-175
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    男女間の下肢における同身寸法の長さを測定して、その性差について分析をした結果、下肢部の縦寸の1寸の長さにおいて著しい差異を認めた。
    また、同性の下肢の比較でも、1寸の長さにはそれぞれ違いが見られた。
  • アルフィオ バングラッチ, 津谷 喜一郎
    1998 年 48 巻 2 号 p. 176-185
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 編集部
    1998 年 48 巻 2 号 p. 186-193
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 七堂 利幸
    1998 年 48 巻 2 号 p. 194
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2011/03/18
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