全日本鍼灸学会雑誌
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高齢者施設における鍼灸治療導入の実態
近畿、関東11都府県の施設アンケート調査
松本 勅高橋 則人
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2002 年 52 巻 2 号 p. 123-130

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抄録
高齢者保健・福祉施設における鍼灸治療導入の実態を調べるため、近畿2府4県と関東1都4県の1,237施設を対象にアンケート調査を行い、321施設 (26%) から回答を得た。その結果、鍼灸の導入は46施設 (14%) で、将来の導入を考えている所が9施設 (3%) 、場合によっては考慮する所が79施設 (25%) であった。既導入施設のうち鍼灸師の正職員採用は22施設 (48%) で、残りの半数はボランティアや往診治療に頼っていた。専用の鍼灸治療室や兼用の健康相談室での治療は約1/3で、リハビリの場所での治療が約半数であった。治療費は、本人からの徴収が8施設 (17%) 、サービス (無料) が24施設 (52%) 、公費や医療保険等の取扱いが14施設 (30%) であった。鍼灸の導入予定がない理由は、人件費や治療費等の費用負担の問題や、鍼灸治療の効果や有用性等の理解不足に基づくものが多かった.以上の結果から、入所者、家族、施設職員に対する鍼灸の啓蒙の必要性が示唆された。
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