抄録
【目的】慢性的に肩こりが存在する被験者の右僧帽筋に存在したトリガーポイントから電気活動の記録を試みた。【対象】被験者は26歳女性で、頚部から肩背部にかけて慢性的にこり感を自覚しており、肩井付近に索状硬結を伴うトリガーポイントが存在していた。【結果】トリガーポイント部分に絶縁鍼電極を刺入して電気活動を記録すると、重だるい感覚に同期して電気活動が記録できたが、トリガーポイント以外の部位から電気活動は記録出来なかった。一方、この電気活動は暗算による精神負荷を行っても振幅などに変化は見られなかった。【考察】トリガーポイントから記録された電気活動は反射性の電気活動であると考えられた。