全日本鍼灸学会雑誌
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鍼治療と両側性気胸
山下 仁形井 秀一
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2004 年 54 巻 2 号 p. 142-148

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抄録
鍼治療後に両側性気胸を起こしたとされる症例報告文献について、臨床鍼灸学の立場から概説した。解剖所見が示されている論文から、鍼灸臨床において肺または胸膜まで鍼が到達する例が予想以上に存在しており、その中の一部が気胸を発症し、さらにその中の少数例が重篤な症状に陥ることが示唆された。文献検索では国内外で23例の両側性気胸の症例が見出された。我々はこれらの症例から教訓を学ぶだけでなく、その背景にある教育内容の再検討やフェイルセーフの発想の導入についても考えるべきである。
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