全日本鍼灸学会雑誌
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ラットへの「体幹摩擦刺激」がエネルギー代謝に影響を与えるか-あん摩・マツサ-ジ・指圧 (あ・マ・指) 療法への適用可能性を探って
小島 孝昭小川 一白石 武昌
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2005 年 55 巻 2 号 p. 123-132

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抄録
【目的】単純性肥満症モデルラットに対する摩擦刺激がエネルギー代謝や体重などに如何なる効果を及ぼすかを検討した。
【方法】Wistarラットを用い、高脂質・高糖質食で飼育し、食事性肥満ラットとした。胸椎部-腰・仙椎部を刺激部位とし、電気刺激群、摩擦刺激群、無処置肥満対照群に分け15分間、週2回、3週間刺激した。
【結果】無処置肥満ラットに比し、明らかに (p<0.01) 電気刺激、摩擦刺激群の体重並びに摂食量は減少した。しかし、体重100g当たりの摂食量については三者の間には変化はなかった。刺激後の血中レプチン濃度は刺激前に比し、刺激により減少傾向が認められたが有意な差は無かった。体温・糖・脂質関連血液生化学的所見から「食事性肥満症」は、改善傾向にあった。
【結語】今回の体幹部の電気刺激・摩擦刺激に起因する体重減少は「耳介鍼刺激」の場合と異なる作用機序の存在が示唆された。この実験結果等から「あん摩・マッサージ・指圧 (あ・マ・指) 」療法の新たな応用の可能性を提示した。
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