全日本鍼灸学会雑誌
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市民健康フエスティバルにおける鍼灸あんまマッサージ指圧への意識調査
校條 由紀村田 守宏稲田 英己
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キーワード: 鍼灸, 意識調査, 経験
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2005 年 55 巻 2 号 p. 159-164

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抄録
【はじめに】長寿高齢化に伴い国民の健康意識は高い1) 。鍼灸を現代医療とともに活用することで保健に貢献できる2) 。鍼灸が、より身近な医療の選択肢となるよう啓蒙活動の課題を調べた。
【方法】市民健康フエスティバルに、鍼灸あんまマッサージ指圧 (以下、鍼・灸・按とする) 体験コーナーを設け、来訪者にアンケート用紙の記入を依頼した。
【結果と考察】全体的に鍼・灸・按への関心は高かった。全体の約半数が、鍼・灸の未利用経験 (以下、経験とする) 者だった。「はりや灸はなんとなくこわい」と答えたのは鍼・灸の未経験者に多かった。今後の鍼の利用を希望していたのは、鍼の経験者は全員で、鍼・灸の未経験者は少なく、体験の有無が今後の利用に大きく関係していた。情報の不足と健康保険の利用の不自由を多くの人が感じていた。今後の啓蒙活動には、よい体験と有用な情報と利用しやすい健康保険が課題である。
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