日本臨床麻酔学会誌
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原著論文
Mg配合と非配合細胞外液補充液の長時間開腹手術中投与における比較検討
小出 康弘原田 高志中村 京太岡崎 薫山田 芳嗣
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2005 年 25 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

  6時間を超える開腹手術において, 細胞外液補充液を無作為に2群に分け, Mg非配合群 (ヴィーン® F) 16例とMg配合群 (フィジオ® 140) 14例について, 血液生化学検査を経時的に計測した. イオン化Mgは, Mg非配合群で経時的に低下したが, Mg配合群ではその低下が有意に抑制された. ClはMg配合群で手術開始6時間後に高値となり, 両群間の変化に有意差が認められた. 出血量, 輸血量, 輸液量, 尿量は両群間に有意差はなく, Mg非配合群ではイオン化Mg低下率は総輸液量と有意な相関が認められた. 2mEq・l -1 のMgを含有した細胞外液補充液の術中使用はイオン化Mgの低下を抑制するために有用である.

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© 2005 日本臨床麻酔学会
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