日本臨床麻酔学会誌
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原著論文
周術期抗凝固療法・抗血小板療法中の硬膜外麻酔に関する意識調査アンケート
佐藤 剛岡本 学本間 隆幸馬場 洋
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2007 年 27 巻 4 号 p. 332-338

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抄録
  術後硬膜外鎮痛にかかわる医師・看護師を対象に, 硬膜外麻酔の合併症や周術期の抗凝固療法および抗血小板療法中の対応をどの程度認識しているかアンケート調査を行った. その結果, 医師・看護師とも周術期の硬膜外麻酔の合併症や硬膜外麻酔 (カテーテル留置) 時における抗凝固薬と抗血小板薬の休薬期間に関する認識が全体的に低く, 回答した医師の約67%が今まで抗凝固療法中に抗凝固薬の投与を中止せずに硬膜外カテーテルを抜去していた. この結果をふまえ, 麻酔科から病棟へ積極的に硬膜外麻酔全般の教育と指導を行うことで, 麻酔科を中心とした病院全体の問題として, より安全な術後硬膜外鎮痛を目指していく必要があると考えられた.
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© 2007 日本臨床麻酔学会
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