日本臨床麻酔学会誌
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症例報告
デクスメデトミジンを用いた喉頭形成術の麻酔管理
黒田 薫楠 真二河本 昌志弓削 孟文
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2007 年 27 巻 4 号 p. 339-342

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抄録
  喉頭形成術では, 患者に発声させて最適な声帯の位置を決定するために術中覚醒が必要となる. 術中覚醒時には, 手術の妨げとなる体動や反射を抑制する必要があり麻酔管理に工夫を要する. 今回, 喉頭形成術2症例に対し, 鎮痛・鎮静薬としてデクスメデトミジンを使用して麻酔管理を行った. 呼吸抑制や体動・反射を生じることなく, 安全に麻酔管理を行うことができた. デクスメデトミジンは術中覚醒を必要とする手術の麻酔管理において, 全身麻酔の併用薬として有用である可能性がある.
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© 2007 日本臨床麻酔学会
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