日本臨床麻酔学会誌
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第13回日本静脈麻酔・Infusion Technology研究会
プロポフォールとデクスメデトミジン併用による鎮静と血中濃度のシミュレーションに関する検討
小竹 良文鈴木 武志長田 大雅山田 高成武田 純三
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2007 年 27 巻 4 号 p. 351-357

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抄録
  筆者らは人工呼吸中の鎮静薬として, プロポフォールとデクスメデトミジンを併用している. 本報告では心臓外科術後患者を対象として, 両者の投与量をretrospectiveに検討した. Ramsay sedation scale 5を目標として鎮静した場合, プロポフォール, デクスメデトミジンの投与量はそれぞれ1.83±0.73 mg/kg/hr, 0.25±0.11μg/kg/hrであり, 血中濃度はそれぞれ0.98±0.42 μg/ml, 0.34±0.17ng/mlであった. 離脱時のプロポフォールの投与量は1.30±0.64mg/kg/hr, 血中濃度は0.43±0.11μg/mlであり, デクスメデトミジンの投与量, 血中濃度には大きな変化はなかった. 併用によって両者の投与量を, 単独投与の場合と比較して減量することが可能であった.
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© 2007 日本臨床麻酔学会
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