日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
—日本臨床麻酔学会第26回大会 パネルディスカッション—女性麻酔科医だからできること
「女性麻酔科医だからできること」 によせて
御村 光子
著者情報
キーワード: 女性麻酔科医, 麻酔科
ジャーナル フリー

2008 年 28 巻 2 号 p. 247-251

詳細
抄録

  今回のパネルディスカッションはこれまでと異なり, 麻酔科領域の仕事に 「女性であることが逆に有利ではないか」 という視点で企画された. 事前の調査では麻酔科関連の仕事に女性が 「向いている」 との意見が優勢であった. 現状では女性の方が育児・介護等を通じて社会とのかかわりが強く, これらの生活上の経験がインフォームドコンセント, 小児麻酔, 緩和医療に生かされる. また, 患者としての経験が臨床麻酔上, 一層の力となりうる. 麻酔科関連の仕事が真に両性にとって働きやすい領域であるために解決すべき問題も多いが, 女性医師を取り巻く環境は必ずしもハンディキャップとなるものではない.

著者関連情報
© 2008 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top