日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
ロクロニウムの上手な使い方(第2回)
ロクロニウムの一般的臨床使用の実際—脳神経・脊椎外科手術におけるロクロニウムの使用法—
黒澤 温
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 28 巻 5 号 p. 847-851

詳細
抄録
 ロクロニウムは, ベクロニウムと比べて, 代謝産物がなく蓄積性が少ないため, 筋弛緩効果からの回復時間が安定している. 脳神経・脊椎外科領域では長時間の手術が多く, 蓄積性のないロクロニウムは, 調節性が良く有用である. MEPなどの術中神経学的モニタリングの診断の際にも不完全筋弛緩状態に調節しやすい. また, 効果発現が速やかなため, 緊急手術時の迅速導入にも用いることができる.
著者関連情報
© 2008 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top