日本臨床麻酔学会誌
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講座
術後痛管理におけるレボブピバカインの有用性
山本 達郎大塚 賀子問端 朋
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2011 年 31 巻 2 号 p. 275-281

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抄録

  レボブピバカインは,ブピバカインの2つの光学異性体のうちS体のみを製剤化したものである.レボブピバカインの特徴は,ブピバカインに比べて心毒性・中枢神経毒性などが弱い点である.さらにブピバカインより運動神経に対する効果が弱く,術後痛管理に適した局所麻酔薬である.ロピバカインと比べて力価は高く,ロピバカインより低濃度で同等以上の効果が得られている.われわれの施設で胸部手術後の術後痛に対して0.2%ロピバカインと0.25%レボブピバカインを使用して比較検討したが,鎮痛効果は同等であり運動神経ブロックなどの副作用も出なかった.レボブピバカインは術後痛管理に有用な薬物であると考えられる.

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© 2011 日本臨床麻酔学会
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