日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
症例報告
全身麻酔下歯科治療後に広範な皮下気腫と縦隔気腫を認めた1例
新福 玄二柏田 政利恒吉 勇男
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 32 巻 2 号 p. 238-242

詳細
抄録
  歯科治療のまれな合併症として,皮下気腫,縦隔気腫がある.今回われわれは,全身麻酔下の歯科治療中に広範な皮下気腫と縦隔気腫を合併した症例を経験した.症例は,78歳男性で歯性嚢胞および埋伏歯に対する抜歯術中にエアタービンによると思われる皮下気腫を認めた.気腫は上気道から縦隔,心臓周囲にも浸潤していた.気腫による気道狭窄が予測されたため,術後も気管挿管を継続して集中治療を行った.患者は,術後2日目に抜管でき,13日目に合併症なく退院した.エアタービンを使用する際には,重篤な気腫を合併する危険性を念頭に置き麻酔管理する必要があると思われた.
著者関連情報
© 2012 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top