抄録
エピドラスコピーの腰椎変性疾患に対する治療効果と,脊髄腫瘍や硬膜外膿瘍に対する応用について述べた.エピドラスコピーは,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,腰椎手術後症候群における腰下肢痛に有効な治療法である.その治療成績は疾患によって異なると考えられるが,腰椎椎間板ヘルニア,神経根症状を示す腰部脊柱管狭窄症に対する長期的な治療成績は特に良好である.馬尾症状を示す腰部脊柱管狭窄症や腰椎手術後症候群に対する有効性は,症例によって異なると考えられる.また,脊髄腫瘍や硬膜外膿瘍の診断治療では,エピドラスコピーを併用することによって,脊髄腫瘍摘出術や脊椎掻爬洗浄ドレナージ手術の侵襲を低減できる可能性があると考えられる.