日本臨床麻酔学会誌
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麻酔科医に必要な超音波ガイド手技のポイントと教育(第2回)
超音波ガイド下神経ブロック (5)頭頸部の神経ブロックの実際(頸神経叢ブロック,星状神経節ブロック,大後頭神経ブロック)
原田 修人高橋 桂哉間宮 敬子
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2013 年 33 巻 4 号 p. 619-628

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抄録

  頸神経叢ブロックには浅頸と深頸神経叢ブロックがある.深頸神経叢ブロックは合併症の頻度が多いとされており,手技も難しい.星状神経節ブロックはペインクリニックで頻繁に行われているブロックで,血腫形成による気道閉塞やくも膜下注入などの重篤な合併症がある.大後頭神経ブロックは第2頸神経の後枝内側枝のブロックで,ランドマーク法では頭髪で施行が困難であったり,血腫を形成することがある.超音波ガイドにより,解剖学的構造,ブロック針の軌跡,局所麻酔薬の広がりなどを確認でき,安全で確実なブロックが施行可能となる.

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© 2013 日本臨床麻酔学会
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