日本臨床麻酔学会誌
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講座
周術期管理の効率化に果たす麻酔科医の役割
鈴木 利保
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2013 年 33 巻 5 号 p. 781-789

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抄録

  周術期管理の効率化に果たす麻酔科医の役割について解説した.手術医療は急性期病院の最も大きな収入源であり,麻酔科医が中心となり,手術室の効率化を果たす必要がある.効率化を果たすためには,標準化は絶対条件である.標準化の流れは手術室の構造や運用方法,医療機器や消耗品にとどまらず,ERASに代表される周術期管理自体にも広がる可能性がある.一方,効率化の推進によって安全対策が損なわれる場合もある.今後,麻酔科医は周術期管理チームのリーダーとして,患者の早期回復,入院期間の短縮に貢献し,積極的に安全対策に取り組む必要がある.

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© 2013 日本臨床麻酔学会
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