近畿大学医学部麻酔科学講座
2014 年 34 巻 1 号 p. 001-010
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全身麻酔中には,循環変動や電解質異常など明らかな原因がない場合でも,予期せぬ致死的不整脈に遭遇することがある.心室細動や高度の房室ブロック等に対する対処は同じであるが,致死的不整脈発現の予防や再度致死的不整脈を起こさないための管理は個々の疾患によって異なる場合がある.ここでは,われわれが経験したブルガダ症候群,二次性QT延長症候群と冠動脈攣縮による致死的不整脈を中心に,それらの疾患の特徴および致死的不整脈の予防と対処について概説したい.
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