2014 年 34 巻 7 号 p. 919-923
近年,女性医師数の増加により,国や各施設では「仕事と家事・育児の両立」「管理者,指導的役割としての将来」を勘案した制度改革や環境改善の検討がなされている.病院内の併設保育施設や育児のための短時間勤務制度の導入が進み,女性医師が働きやすい環境になりつつある.今後,われわれ女性医師はワークライフバランスを考慮した新しい働き方を視野に入れ,一人一人がキャリアデザインを明確にできるよう,支援環境の整備をより広めていく必要がある.その一方で女性医師はこのような環境を当然のものと思わず,周囲の理解や援助を得ているからこそ今の自分があるということを自覚し,努力する必要がある.