日本臨床麻酔学会誌
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講座
INTELLiVENT®-ASVを用いた心臓大血管手術後の人工呼吸ウィーニング
渕上 竜也
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2015 年 35 巻 5 号 p. 686-693

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抄録

INTELLiVENT®-ASV(iASV)は経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)と呼気終末二酸化炭素分圧(ETCO2)を含む生体情報を用いた完全自動化が期待できる人工呼吸モードである.心臓外科手術後22例に自動または手動制御の選択は担当医の任意として使用し,自動制御の使用状況からiASVの有用性を遡及的に検討した.術後の挿管時間は1,256分(379~3,981分).目標分時換気量の自動制御は術直後から観察期間の75%で作動し有用だった.一方,FIO2やPEEPの自動制御時間は観察期間の約20%のみだった.本稿では,iASVの概説を加えて紹介する.

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© 2015 日本臨床麻酔学会
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