日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第37回大会 特別企画 ─はじめての臨床研究:立案~データを読み解くまで─
多施設共同研究の勧め─共同研究立案と運営のコツ─
澤田 敦史
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2019 年 39 巻 1 号 p. 100-104

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抄録

多施設共同研究のメリットは複数の施設で研究を行うことにより,一定の期間内に対象症例を数多く集めることができる点である.さらに,単一施設での研究では対象症例に偏りが出る場合があるが,多施設共同研究では対象症例の偏りを回避できる.多施設共同研究を始める際の注意点として,研究テーマの選定がある.単施設にしか当てはまらない研究テーマを選んでしまった場合,思うように協力施設が集まらず研究自体が頓挫してしまう危険性がある.本稿では,当講座で実施した単一施設研究を基盤に行った多施設共同研究を例に,多施設共同研究における研究テーマの選定,計画の立案,研究の運営について概説する.

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© 2019 日本臨床麻酔学会
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