日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第37回大会 シンポジウム ─最先端外科:外科医の求める麻酔管理と答える麻酔科医─
腹腔鏡下肝切除手術の麻酔管理
内田 篤治郎
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2019 年 39 巻 1 号 p. 63-66

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抄録

腹腔鏡下肝切除術は,近年の方法論の進化により,出血量も減少傾向にあり,また術後の回復において有利な点から,普及が進んでいる.手術に際しては,切除する腫瘍の大きさや位置,肝機能評価などから手術の難易度を推定し,術中管理においては出血のコントロールが最重要課題であり,中心静脈圧を低めに設定する必要がある.切除中はPEEPレベルを最小限に抑え,切除操作が終了した段階で,リクルートメント手技を積極的に行う.無気肺,乏尿,空気塞栓などの合併症が発生する可能性があり注意を要する.乏尿(<0.3mL/kg/hr)に対しては早期から腎血流維持を目的とした介入について考慮すべきであり,今後の検討が待たれる.

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© 2019 日本臨床麻酔学会
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