日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第37回大会 シンポジウム ─最先端外科:外科医の求める麻酔管理と答える麻酔科医─
泌尿器科ロボット支援腹腔鏡下手術の麻酔管理
板橋 俊雄
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2019 年 39 巻 1 号 p. 67-72

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抄録

ロボット支援手術は術後の回復が早く低侵襲であるが,術中は特殊な麻酔管理が必要となる.また,外科医が手術に集中し,患者の安全を高めるために,麻酔管理が貢献できる点もある.特殊な体位による合併症や,機械類の患者への接触を避けるだけでなく,良好な術野の確保にも麻酔管理が寄与する.昨今,前立腺摘除術でのロボット支援下手術が急速に国内で広まった.ロボット支援下手術は,泌尿器科領域の腎部分切除や膀胱全摘,他に産婦人科や消化器外科などさまざまな手術でも始まっている.前立腺摘除術での経験をもとに,新たな広がりを見せるロボット支援下手術の麻酔管理について,検討し普及していかなければならない.

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© 2019 日本臨床麻酔学会
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