【はじめに】同時多数傷病者(MCI)発生時の病院内対応に係る英国の指針と仏国の実例を概説する.【英国の活動指針】大事故災害の医療支援活動の指針(MIMMS)の中で,同時多数手術必要症例の優先度の考え方を提示している.【2015年11月のパリ同時多発テロ対応】受け入れ病院の一つであったPitié Salpêtrière大学病院は,23例の傷病者に対して,13の手術室中最多10列同時稼働して緊急手術を実施した.【結語】外来部門のみならず,根本治療に係る部門,特に手術室と外来部門の強固な連携運用計画の策定が実災害対応の混乱の軽減に大きく寄与することが示された.