日本の社会保障制度は急激な変化を求められている.1960年代に作られた現在の社会保障制度は,少子高齢化を特徴とする現代社会に適応していないからであるが,保健医療も,これまでの病院完結型医療から,医療の質という考え方を重視した地域完結型医療へと大きく変化していくだろう.麻酔科医師として,手術室を中心として急性期医療を充実させることが大事であり,そのために手術室チーム医療,集中治療,麻酔科術前外来,ERAS(Enhanced Recovery After Surgery),勤務時間制限のある医師の活用などさまざまな工夫を昭和大学手術室では試みている.