社会環境の変化により病院や医療スタッフに期待される能力や配慮は大きく変わりつつある.かつては医療スタッフ側が診療行為・療養環境を選択決定し,受療側はそれを受け入れるか,あるいは別の選択肢を提示する他機関を探すというのが一般的であった.しかし,受療者の権利意識やそれが侵害された場合の補償要求も高まったことから,診療行為は受療者が医療者側から提供される情報に基づいて自由に選択するというプロセスが当然となっている.もちろん新規の薬剤や医療技術を検証するための研究活動においては通常の医療行為以上にきめ細かい配慮や厳密な手続きが必要であり,研究活動の是非を審査する部署,委員会には重い責任が負わされている.