2019 年 39 巻 5 号 p. 597-601
少子・超高齢社会を迎えるわが国は,社会保障の持続可能性を高めていかなければならない.そのためには,医療側においても,プロフェッショナルオートノミーの下,公立・公的病院と民間病院の役割分担,かかりつけ医機能の推進,医療費の適正化,健康寿命の延伸策等の改革を推進していく必要がある.そうした状況下,麻酔科医にも高度な自律性がより求められている.いわゆる「派遣麻酔」の紹介料等の源泉は社会保障財源である.学会による取り組みも進められているが,国民や医療界からの信頼の確保と持続可能な社会保障の実現のためには,麻酔科医自身が自浄能力を持つことが重要であり,それが麻酔科医の社会的地位の向上の必要条件である.