日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第38回大会 シンポジウム ─術中運動誘発電位モニタリングの標準化に向けて─
運動誘発電位モニタリングの有害事象
田中 聡
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2019 年 39 巻 7 号 p. 716-720

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抄録

運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)モニタリングの安全性は高いものの,まれに有害事象が生じる.電気刺激は興奮性神経細胞障害,熱傷,電気化学的傷害の原因になりうるため,過剰な刺激強度は避ける.他には,電極刺入に伴うもの,痙攣,不整脈,咬傷,体動といった有害事象がある.顎筋収縮による口唇・舌損傷は比較的頻度の高い合併症である.頻回に観察し,必要があれば防護策を講じる.電気刺激時の体動が手術操作を妨げることがある.MEPモニタリングの有効活用のためには,モニタリスト,外科医,麻酔科医がその有害事象について熟知し,連携をとりながら実施することが求められる.

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© 2019 日本臨床麻酔学会
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