2025 年 45 巻 2 号 p. 89-94
症例は,18トリソミーを合併した2歳2カ月女児.心室中隔欠損症に対して肺動脈絞扼術後,相対的に肺動脈狭窄をきたしていた.急性腹症のため,緊急手術が行われ,集中治療室での管理となった.術後に心不全となり,さらに手術侵襲や炎症に起因する血管透過性の亢進状態が重なり,循環管理に難渋した.本症例では,血管透過性の亢進により,血管内容量の維持が難しく,心不全治療と並行して多量の輸液負荷を要した.炎症の極期では,対症療法を重ねつつ手術侵襲による炎症反応が収まるのを待つ必要がある.