大津市民病院麻酔科
京都大学医学部麻酔学教室
1991 年 11 巻 3 号 p. 333-339
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2回の肝部分切除手術中に,冠動脈スパスムを起こした症例を経験した.46歳の男性で,肝硬変を合併していたが,術前には循環器系の異常はなかった.1回目の手術ではQRS延長から心室細動に陥った.ブビバカイン中毒との鑑別を要したが,冠動脈スパスムと診断された.硬膜外麻酔とドパミンが誘因と考えられた.2回目の手術では,呼吸性アルカローシスがスパスムの誘因となったが,早期治療により,大事には至らなかった.
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