日本臨床麻酔学会誌
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右腋窩静脈-右大腿静脈にバイパスを作成した後に麻酔導入を行なった上大静脈症候群の1例
大園 清信上村 裕一吉嶺 孝和小田 利通吉村 望
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1993 年 13 巻 2 号 p. 197-201

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抄録
右肺門部腫瘍の上大静脈•右心房浸潤により急速に発症した上大静脈症候群における腫瘍切除術の麻酔を経験した.腫瘍の浸潤により上大静脈の狭窄が進行し,意識障害をも呈する術前状態であったため,麻酔導入による呼吸,循環動態の変化に伴う状態の悪化が予想された.そのため,局所麻酔下に右腋窩静脈から右大腿静脈に一時バイパスを作成し,その後麻酔導入を行なった.右内頸静脈圧はバイパス作成により低下し,麻酔導入によっても上昇することなく,合併症を認めずに管理することができた.
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