日本臨床麻酔学会誌
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イソフルラン麻酔後にセボフルラン麻酔を受け術後に肝障害のみられた1例
大森 英哉関 純彦金谷 憲明岩崎 寛並木 昭義
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1994 年 14 巻 1 号 p. 68-71

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抄録

二回のイソフルラン麻酔後,セボフルラン麻酔を行なったところ術後肝障害をきたした症例を経験した。症例は46歳の男性で下顎骨腫瘍のため皮弁再建術をイソフルラン麻酔を二度受けた後,3回目の手術がセボフルラン麻酔で行なわれた。術翌日GOT 2,427IU・l-1, GPT 1,141IU・l-1, LDH1, 146IU・l-1の上昇がみられた。GOT, LDHは術後3日で,GPTは20日ほどで正常域に復した。この間,好酸球,ALPには変化はなかった。薬剤性肝障害を疑いDLSTを行なったところイソフルランとセボフルランの交差過敏性が今回の原因として考えられた。

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