日本臨床麻酔学会誌
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新型硬膜外カテーテル(ピッグテイル状)の有用性の検討
竹田 智雄鬼頭 秀樹飯田 宏樹浅野 斗志男太田 宗一郎土肥 修司
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1996 年 16 巻 10 号 p. 706-711

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抄録
硬膜外カテーテルを挿入する際に感覚異常をしばしば経験する.そこでカテーテルの挿入時の感覚異常と走行異常を少なくする目的で,カテーテルの先端を直径1cm 2回転のピッグテイル状に加工した硬膜外カテーテル(以下Pカテ)を試作した.X線透視下でPカテを挿入し挿入時の感覚異常の有無,カテーテルの走行,造影剤の広がりおよび1週間後のカテーテルの位置を検討し,次に予定手術患者にPカテを挿入し感覚異常の有無,カテーテルの走行と造影剤の広がりを検討した.Pカテは挿入時に感覚異常をきたさず,硬膜外穿刺部位で丸くなる傾向がみられ,造影剤の広がりに左右差はあまりみられず臨床使用上有用であると思われた.
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