国立大阪病院麻酔科
1996 年 16 巻 4 号 p. 375-379
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ムコ多糖症(以下MPS)は,気道確保困難や心・呼吸器系合併症を伴い麻酔上問題となることが多い.Scheie's syndromeはMPSの中でもまれであり,緑内障の合併が知られている.われわれはScheie's syndrome患者の麻酔管理を経験した.巨舌,嚥下反射,鼻出血,咽頭狭小化のため挿管困難であった.Scheie's syndromeでは緑内障が存在するが,粘稠な分泌物を抑制し挿管操作をしやすくするために抗コリン剤は使用したほうがよいと考えられる.
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