日本臨床麻酔学会誌
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Bispectral Indexと心拍変動からみた麻酔法の特性
セボフルラン麻酔とプロポフォール麻酔との比較
鎮西 美栄子津高 省三鎮西 恒雄長田 理田上 恵花岡 一雄
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キーワード: エントロピー, 心拍変動
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2000 年 20 巻 7 号 p. 430-439

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抄録

催眠レベルの指標として脳波のBispectral Index(BIS)と,心拍変動のリアルタイムな指標として期待されるエントロピー(ENT)とを同時測定し,セボフルラン(SEV)麻酔(チアミラールとSEV吸入による急速導入後,SEV-亜酸化窒素吸入で維持)とプロポフォール(PF)麻酔(PFをTarget controlled infusionで急速導入後,PF-亜酸化窒素吸入で維持)のBISとENTに及ぼす作用を比較した.SEV及びPFによる麻酔導入後,BISとENTはいずれも減少した.SEVはPFと比較して,BISの抑制が小さい濃度でもENTの抑制が大きかった.BISとENTでみる限り,SEVとPFはいずれも,催眠作用と心拍変動の抑制作用を併せもつが,SEVはPFに比べると相対的に心拍変動への影響が大きい可能性が示唆された.

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